クジャクの求愛行動

小さな地球で働く何でも屋さんの話。

~It's a small world project~

【スペインの魔の手から解放令】

「あんたの旦那の裸、見たわよ。」

 

 

 

スペイン人な叔父と叔母が2週間ほど私達の家で余暇を楽しんでいる。

 

 

前回の日記でも書いたように、

 

 

とにかく陽気な彼ら。

 

 

心が温かくて、ユーモアがあって、

 

毎日子供みたいにかけまわる還暦をすぎた仲良し夫婦。

 

 

いつも所まかわず手を取り合い、キスをしてお互いが死ぬほど好きなのが

 

 

誰の目にも明らか。

 

 

日本人の私にとって「情熱的なスペイン人の典型的な例」と

 

思っていたが、彼らの息子にきいてみると「彼らは異例中の異例カップル」らしい。

 

 

日本よりはさすがにスペインはいちゃついてるカップルは多いが、

 

 

意外と淡白な感じらしい。

 

 

そして、我が家が居心地よすぎるのか、

 

ほぼ裸で居間に出向いてくるのは前述のとおり。

 

 

そして、こないだついに叔父の真っ裸を見てしまった。

 

 

眠気眼でトイレに立ち寄ると、

 

 

素っ裸で駆けて行く叔父の姿。

 

 

すぐさま叔母に、

 

 

 

「あんたの旦那の裸みたわよ。」

 

って昼ドラ風に言ったら、

 

 

 

 

「めっちゃ慌てて部屋に帰ってきたからワロタwww」って2チャンみたいに返してきた。

 

 

(翻訳:あくまで私の見解)

 

 

この2週間、彼らは本拠地を我が家に置き、

 

 

広島、東京、名古屋、京都・・・色んな場所へ旅にいっていた。

 

 

 

3日ほど留守にするときは、

 

 

 

「お願いやから二度と帰ってんといてな!」

 

 

と笑顔で送り出すことにしていた。

 

 

それが我ら、Diazファミリーのルールなのだ。

 

 

私たちは、2月の末に広めの部屋に引っ越し、

 

 

3DKの快適な場所へ身を移した。

 

 

その1つの部屋を彼ら。

 

 

彼らの息子は、

 

 

「狭い部屋に住むってのは、時々すごく便利だね!

 

 

だって、両親を招待しなくていいから☆

 

 

お姉さん(私)、ありがとな!めっちゃグラシアス!」

 

 

と老夫婦の前ではじけんばかりの笑顔で毒を吐いていた。

 

 

 

ええ家族〜。笑

 

 

 

そして、先日、彼らを食事に招待した。

 

 

 

といっても、これは私の上司から彼らへのプレゼントだった。

 

 

 

私の上司、すなわち日本語学校の理事長。

 

彼は、本当にすんばらしい寿司屋へ彼らを以前、誘ってくれたにもかかわらず、

 

 

 

「3月下旬に、彼らを本格的な日本料理に招待したかったけど、

 

 

スケジュールが合わないので、

 

このお金で君が彼らの思い出に残る日本の思い出を作ってやってくれ。

 

 

あなたの安月給じゃ、なかなか難しいだろうから。。笑」

 

 

と言って、いくらか預けてくれた。

 

 

 

なんたるちあ!!!!!

 

 

ほんまね、

 

 

 

安月給もくそも、

 

 

理事長は、実は完全にボランティアで日本語学校の長をしてるんです。

 

 

今までためたお金は、未来ある若者のために使って社会貢献してから、

 

仕事を引退する、と日本語学校を始めたのだ。

 

 

 

もう、なんやねん!ゴッドファーザー!!!

 

 

父親のいない私には、

 

本当にその代わりさえしてくれる。

 

 

普段、ええ店にいくのは、付き人(花岡くん)にしか連れて行ってもらえないので、

 

 

どこにいっていいか全く分からん。

 

 

 

そして2時間かけて、

 

 

8階建て、駅直結、日本料理と、夜景が一望できるダイニングレストランを予約した。

 

 

 

行った事もないし、都合がわるく夜9:30からの懐石料理なので、

 

 

「一気出しでもよろしいですか?」と

 

 

まさかの懐石料理のルール丸無視な電話かかってきたこともあり、

 

 

めっちゃ不安やったけど、

 

 

 

すんごい最高のひとときを過ごすことができた。

 

 

比較的リーズナブルに本格的な日本料理をすばらしいサービスで

堪能できる!!!

 

 

御堂筋線 なんば駅6番出口 直結 一栄ホテル8階

「ダイニング ほたる」

 

超、オススメ!!

 

 

陽気な叔父は、

 

 

「何食べてるかさっぱり分からんけど

 

めっちゃおししい〜!!!!」

 

 

とものすごく喜んでくれた。

 

 

確かに、日本料理は美しすぎて、

 

まじで何食べてるか分からんかったけど最高に美味しかった。

 

 

この2週間、ほんまにたくさんのものを食べてて、

 

 

昨日は初めてセンバキッチンという人気店に足をはこんだ。

 

 

そこでのタンドリーチキンは絶品らしいが、ものすごく調理時間がかかるのがネック。

 

 

40分待っても、1時間待っても出来上がらない。

 

 

堪え兼ねて、陽気な叔父が

 

 

「ちょっと、

 

チキンの捜索願い出してくる。」

 

 

と真剣に言い放ってた。

 

 

すかさず、彼の息子が、

 

 

「今、チキンにえさやって太らしてるところやから、ちょっと待ったら?」

 

 

と、アグレッシブな父親を止めていた。

 

 

なんか、返しが頭いい。

 

 

ほんで、出てきたのがこれ。

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お命いただいた。

 

 

 

そして、

 

滞在最後の日は私の家族を彼らに紹介した。

 

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出会った瞬間、

 

 

もうずっと前から知ってたような心地よさをお互いはなってて、

 

すぐに姪とも仲良しになっていた。

 

 

でも、やはり2歳児(絶賛人見知り中)の3女は、

 

 

彼らを見るなり号泣。

 

 

 

次女のりんは、はにかみながらもすぐアミーゴになっていた。

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そして、長女のらんは、

 

 

彼らをみるなり、

 

 

 

「うわ、思いっきりスペイン人や!」

 

 

と、いささか失礼な言動を平気で放ってた。

 

 

 

結構チャーミングなファミリーの融合。

 

 

 

そして、私の母はスペイン語をかれこれ一年ぐらい独学で勉強しているが、

 

 

いまだに

 

 

「HOLA!(こんにちは)」

 

 

 

と、

 

 

 

「DOMINGO(日曜日)」

 

 

しか話せない。

 

 

 

しかもなぜかドヤ顔

 

 

でも、少しご飯を食べたらなんかもうガンガンスペイン語はなせるようになり、

 

 

もう彼女らはめちゃんこ喜んでた。

 

 

 

帰りは、姉が駅まで送ってくれて

 

 

「また会いたいです!」って言ったのをきいて、

 

叔父が

 

 

「よかった〜!

 

娘さん泣かしてもうたから、

 

 

てっきり次から出禁や思たwww」

 

 

 

 

と、またもやギャル男みたいなこと言ってた。

 

 

 

そのあとは、

 

 

みんなで、

 

 

旦那の働くスペインレストランが4周年を迎えたので1杯だけ飲みにいき、

 

 

最後の夜を堪能した。

 

 

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もう、色々起こりすぎておかげでだいぶこの2週間濃かったけど、

 

 

ほんまにこの家族の一員になれて幸せ!

 

 

「ブリュッセルにある家は、あなたの家でもあるから、

 

 

いつでも帰っていらっしゃい。

 

 

車で3時間いけばパリにだっていけるから、

 

 

お茶しましょう。」

 

 

 

って夢みたいなこと言われた。

 

 

昔から母親と、

 

 

いつか世界に出て、

 

 

パリのどこかで現地集合してお茶できたらいいねって夢を語ってたのを思い出した。

 

 

リアルにその夢が叶うんだ。

 

 

言い続けてれば叶うもんやな。

 

 

つぎは、義母を日本に招待しよう。

 

 

 

 

追記:

全然関係ない写真やけど、

姉が見つけてきた、

 

ゆるきゃらランキング最下位の「ビリキャラ」のトークショーがあるらしです。

 

残念すぎるイベントで、

あなたの春に、スパイスを・・・

 

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