クジャクの求愛行動

小さな地球で働く何でも屋さんの話。

~It's a small world project~

【1:人生の彩り方〜スペインが教えてくれたこと〜】

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「僕の父は、宗教ではなく、太陽を信じていた。」

 

 

先日、スペイン人の旦那と里帰り&ハネムーンもかねてスペインへ。

 

結婚するまで、会った事なかった彼の母に初めて会った。

 

2年ぶりに帰ってきた彼より私とのハグをして号泣してくれた温かい私の新しい母。

 

今回は、ハネムーンwith義母。

 

前代未聞やろうけど、この家族だからこそ難なく成り立った。

 

彼の家は、google mapでも確認できないほどのカントリーサイド。

 

トヨタのレンタカーは、車体低すぎて今にも底をずりむきそうになり、私のチキンハートもすでにズルンズルン。

 

スペインはオルヒバ(Orgiva)という、人口5000ほどの常に天気がよくてやたらヒッピーの多い町。

 

小さい町なので、日本に行った旦那のことは町中が知っている。

 

 

日本では、友達と遊ぶときずいぶん前からアポをとって遅くても前日にはどこに何時とか決めておく習慣があるようだ。

 

私はこの風習がすごく苦手で、急に誘って急に会えるみたいな遊び方が大好きだ。

 

スペインも同じで、急に友達の家に行って

 

 

「ハーイ、久しぶり!ところで、僕結婚したよ!そんでこちらが日本人の嫁!」

 

 

こんな調子でいきなり友達の家に乗り込んで行くにも関わらず百発百中、友達や家族が家にいてお茶を出してくれる。

 

 

みんなノリのよさがやはりラテン。

 

私はスペイン語が全くと言っていいほど話せない。

英語が分かれば少しの事なら単語をキャッチして内容は理解できるが、

それでも自分からの発話は難しい。

 

 

そんな時のためにスペイン人の生徒に便利なスペイン語を1文だけ教えてもらった。

 

"Me tirado un pedete, vamos que me cagao"

 

 

日本語訳:「おならしちゃった!…うわ、うんこ出ちゃった。」

 

 

 

(不必要!!!!!!!)

 

 

…と思っていたが、

 

訪問したどの家でもスペイン語をなんかしゃべって〜ってなってこの言葉を発するも

 

 

もうウケるウケる。

 

 

このスペイン旅行で一番発した言葉がこれだった。

 

自分の情けなさとともに、生徒に感謝。そしてそれを笑い飛ばしてくれるスペイン文化に乾杯!

 

ちなみに、スペイン語の「乾杯」は

 

「チンチン!」

 

私の人生にスペインという装備が加わった事で、どう転んでも下ネタになる技を培った。

 

 

Orgivaでは、今は亡き彼の父の墓参りに。

 

 

お互い、若い頃に父を亡くしたため彼の痛みはすごく分かる。

 

お墓は日本のものと違い、四角い石の壁に名前と信仰していた宗教の絵が描かれる。

 

 

でも、彼の父は「太陽」を信じていた。

 

だから彼のお墓には太陽の絵が大きく描かれていた。

 

 

私も、無宗教なのでこれからはお日様を信仰しよう。

 

 

家に帰ったら、9匹の犬が私たちをお出迎え。

 

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彼の家は、決して裕福と言える家庭ではないが、

 

建築家だった義父が建てた家は太陽のようなオレンジ色の壁をしていて、

 

庭にはオレンジとオリーブが成り、猫2匹・犬9匹が仲良く駆け回っている。

 

夏に入れるプールがあり、家の中には暖炉。

 

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あまりにも日本での生活とかけ離れているため、映画のHolidayの中にきた気持ち。

 

 

お隣さんは馬2頭を飼っていた。

 

 

空が広くて、星が満天に輝く町。

 

 

8時間の時差があるようだが、携帯もなくて、腕時計も家に置きっぱなし。

 

20時間のフライトで時差ぼけあり、

スペインの昼食は2時〜3時、夕食は9時頃とかなりズレがあるのでもはや

今が何日で何時なのかも分からない。

 

 

でも、「まぁいっか〜」と思えるスペインのこのゆったりした空気。

 

 

店や町では、スマートフォンなどが普及しているはものの、

 

町で携帯いじくりながら歩いてる人なんかほとんどいなくて、知らない人でも平気で話しかけるし、一生会わないであろう人にも

 

"Hasta luego"(またね)

 

と言って別れる。

 

 

そして、みんなが「本当の笑顔」で生きていた。

 

 

日本は大好きな国だし、悪く言うつもりはないけど、「本音と建前」があって偽笑顔が超普及しているのが分かる。

 

 

大半は車移動のため、助手席で座っていて気づいたことがある。

 

彼は、2車線から1車線になるような時、100%の確率で道を他の車に譲っていた。

 

 

「絶対に道を譲る。譲られれば行く」

という体勢をとっていれば案外ことがうまく進むし、

何より誰もがハッピーになる。

 

 

旦那は気づいたら人助けしてるし、町のみんなに愛されているのが目に見えて分かる。

 

 

なぜか「人助け」に大して多少の勇気を必要とする昨今。

 

人助けなんて「普通」なのに、

それをしない「非常識」が「普通化」してきている。

 

ここまでナチュラルに人に手を差し伸べられたら

もはやそれが正しい「普通」になってきて、

私も誰でも話しかけて困っていたら手を差し伸べることができる。

 

 

むろん、世の中には「助けてもらって当たり前」みたいな考えの恩知らずもいるので、

私たちはそういう人間にはハナから関与しない。

 

 

私は「助けて」といわれたら「NO」と言えない性分で、もしやむ終えなく「NO」と言った場合は寝る前まで心配してしまうタイプだ。

 

でも、それで何度後悔したことか。

 

大好きで、ちゃんと気持ちがある人を自分のキャパ内で助け、助け合う。

 

 

シンプルにこれでいい。

 

 

1つ、スペインで学んだこと。

 

 

時差ボケで全寝れないですがそろそろ人間達が起きる時間なので就寝。

 

 

また、続きを書きます!

ペケニョス!