クジャクの求愛行動

小さな地球で働く何でも屋さんの話。

~It's a small world project~

【何が「普通」か分からない中で見つけた日常会話。】

ご存知の方もいるかもしれませんが、私はある団体の代表をさせてもらってます。

 

East Japan Re: project

 

簡単に言えば、東日本復興支援団体。

3.11の大震災の次の日に発足した団体で、ダンスやアートを通して東日本の復興支援を2年間止まる事なく続けています。

 

ダンスチャリティーだけで集めた支援は

 

なんと200万円以上!

 

先日も雨の中開催したイベントでも、11万も集まりました。

 

人は、生かし合うものなんだと実感した。

ほんとうに、ありがとうございます。

 

そこであった、ちょっとした出来事をお話をしようと思う。

 

 

ボランティアの募金隊と共に、

 

声をからして東北支援を呼びかけていたとき。

 

ちょっと変わった風貌の女性が、募金隊の目の前で、

 

めっちゃ感じ悪く、首をかしげて、

 

「無駄無駄。」

 

と言わんばかりの態度をとってきた。

 

眉を八の字に曲げ、ため息をつき、あたかも軽蔑したような態度。

 

 

これはあかん。

話かけてみると、

ず〜〜〜〜〜〜〜っと自分の地震に関する知識を超上から羅列してきた。

 

知らない情報もあったし、知ったかぶりなんかアホらしいので、

 

「私、その話、存じませんでした。」

 

と言うと、

 

「はぁ?(ため息)あなた、こんな募金活動する前に、

 

もっと勉強なさったら?(ため息)」

 

 

↓↓反撃スイッチオン。

 

 

「私は、福島に伯父がいて、医師をしています。

そこでの生の声も聞いてきたし、

 

被災地にもいって現地の小学生やお年寄りと交流して自分で見てきた真実に基づいてこの活動をしてきました。

 

ご賛同いただけないのなら、募金していただかなくて結構です。

 

 

何より、復興支援をしたいと、ボランティアで集まってくれた大切な

仲間の前で、あんなにあからさまに卑下するような態度は絶対にやめてください。

 

ご意見なら私に言ってください。

あなたのあの行動がどれだけ彼らの気持ちを傷つけてモチベーションを下げたか想像できますか。

 

言いたい事の意図が分からないので私でもわかるようにお話いただけますか。」

 

 

そのマダムは続けた。

「だから、だまされないで欲しいの!!!

募金を送った先で、そのお金がどこにいってるか、

その団体に利用されてないかもっと学びなさい!

 

この事件知ってます?

この出来事しってます?

 

勉強してるんですか?

(ため息)×100」

 

彼女は、自分でいろいろ調べてうごいてきたらしい。

そして、なぜかオーストリア大使と交流があるらしく、

オーストリアの提案を話してきた。

でも、仲間と活動するのではなく、自分一人で役所や政府関係をまわってきたのだとか。

 

そんなことも含めた上での・・・

 

↓↓↓反撃スイッチオン。

 

「お名前、なんでしたっけ?

私は佐々木と申します。

 

今、お話していて、あなたから学ぶ事がたくさんあると分かりました。

でも、決定的にあなたにかけているのは、

 

“伝え方”です。

 

ため息まじりに、真実をしりたいと思う人にそんな大きな態度で話す事で、

あなたの言いたいことがとても大切なことでも、

 

全然伝わらない。

 

私は逃げません。

話を聞かせてください。

 

でも、私の仲間を軽蔑の目でみて、ひどい態度をとること、

 

傲慢な態度での意見提示をされるんであれば、これ以上話を続ける事はできません。

 

あなたに今裂いているこの10分を、

 

私は募金活動をして1円でも多く支援を増やせる時間にしたいんです。」

 

 

そう伝えると、

 

「あなたは、信用できるみたいなので話すわね。」

 

そういって、先ほどの態度とは打って変わって、

素直に話してくれた。

 

彼女は、統合失調症で、そして被災者であると話してくれた。

 

「政府に狙われていて、いつ消されるか分からない」とも話していた。

 

正直、どこまで信じていい話か分からない部分もたくさんあった。

 

でも、

 

彼女とぶつかり合って話していた中で共通していたのは

 

「この震災問題をどうにかしたい」

ということだった。

 

正直、統合失調症だからどうとか、

 

被災者だからだとか、

 

政府から狙われてるのがどうとか、

 

そういうの関係なしに、

 

ちゃんとこの国の問題、

震災における問題点をガチで話せた事がすごく大きなことに感じた。

 

最後は

 

「話せて良かった。ありがとう」

 

と手を取り合う事ができた。

 

 

こういう、真っ正面からのぶつかり合いって、全然ないことやから、

 

すごく気持ちよかった。

 

 

彼女は、確かに自分でも言うほど

 

「変わり者」扱いされて誰も話をきいてくれないんだとか。

 

でも、私にとって、

 

こういった問題に無関心な人間な方がよっぽど変わり者だと思う。

 

私は、彼女と話せたことの方がむしろあるべき「普通」なんじゃないかと強く思った。

 

 

後で、ダンスのステージを見に行くと、

 

さっきまでダンスに見向きもしていなかったその彼女が

 

ステージを一生懸命覗き込んでいた。

 

 

なんだか、すごく嬉しかった。

 

 

いつからか、人に本音を伝えたり、ぶつかり合ったるすることをなんとなく避けていた自分。

 

無知の知ができた一日。

 

もっともっと自分の知恵や経験をUPしないとみんなをひっぱっていったり、

 

守っていけないと思った。

 

 

色々学べた一日だったぜ!!!!!

 

 

今回、チャリティーイベントで集めた義援金、

 

¥11,0813

 

は、全日本民主医療機関連合会を通して100%責任を持ってお送りします。

 

 

いつも、ご支援ありがとうございます!!!!

 

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